関門海峡のチヌ
2015/12/2 中潮 晴れ
4月にメイタを釣り上げたものの、一向にチヌ(40cmを超えるクロダイ)を釣ることができなかった。
「もうやれることは全部やろう」そう決めて、道具、仕掛け、エサをすべてを見直した。「撒き餌なんてなんでもいいでしょ、安いやつで」としていたのも、謎にアミノ酸が配合された一番高いやつにした。
関門海峡の下関側が一番熱いようだった。片道2時間ほど。福岡には良い釣り場がたくさんあるのにわざわざ本州まで行くの?と渋るドライバーの釣友を「やれることは全部やるのだ」と励ましながら向かった。
長い防波堤の突端に立つと、まるで大河のように水が流れているのがわかる。本州と九州の間は僅か650mしか離れていない。仕掛けを投入してもあっという間に沖に流されていく。
流れがある→それだけ潮が効いている→エサとなるプランクトンなどが豊富→魚の食いが良い、と心が弾む。上達しないくせに、日々の研究でこういう知識だけはついていく。
開始して1時間も経っていない頃か、遠く沖に流された棒ウキがそろそろ見えなくなりそうなとき、一瞬にしてウキが海中に消し込んだ。
急いで糸ふけを巻き取り、竿を思い切り振り上げて合わせた。重量感のある魚の感触が伝わってくる。
緊張のなか、沖から徐々に手繰り寄せて大事に釣り上げた。釣りを始めて1年、目標にしていた「チヌ」は、とても美しい魚体だった。
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