鶴見崎のメジナ

2016年1月16日 小潮 晴れ


関門海峡のチヌを釣ったことをSNSに上げたところ、大学時代のH先輩より「チヌ上げられるんだったら大分のメジナも上がるやろ」と、初めての遠征&磯釣りに誘っていただいた。


大分の鶴見崎は磯釣りの聖地。潮通しがよく大型のメジナが上がるという。

朝陽が昇る気配すらない午前4時、真っ暗な沖の磯場に船で渡してもらう。


小さなランタンの下、缶ビールで再会に乾杯した。

1月の沖磯は極寒と思っていたが、高揚のせいか寒さはあまり覚えていない。


徐々に明るくなるなか釣行開始。H先輩は磯釣りの大ベテラン。ひとつひとつの所作が美しく見とれてしまう。


当時、私は「棒ウキ」という当たりが分かりやすい初心者向けのウキを使っていた。時合い(じあい・魚の活性が高まる時)がくれば、「棒ウキ」が面白いように水中に消えていく。40cmを超える大メジナを数えきれないほど釣った。


H先輩は「円錐ウキ」という玄人向けのウキを巧みに使い、時合いなんて関係なく釣果を重ねていく。たくさんのことを教えてもらいながら、後にも先にもあれほど楽しかった釣りはなかった。


谷田晴彦 OFFICIAL WEBSITE

ビール片手に日常と物語の隙間を歌う釣り人

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